北海道出身の成田可菜絵選手(30=大阪)が、26日に開幕した函館G3ナイターで奮闘している。函館市に近い北斗市で生まれ育った。

 「函館競輪場は小さい頃から来ていました。イベントとか、バンクの中にできるスケートリンクでよく遊んだ」。思い出の地での戦いを前に、うれしいプレゼントがあった。前検の前日に、中学の同級生から応援の横断幕を受け取った。

これまでの多くの物と異なり自身の姿が入った横断幕。函館競輪場のバック側に掲げられている(撮影・野島成浩)
これまでの多くの物と異なり自身の姿が入った横断幕。函館競輪場のバック側に掲げられている(撮影・野島成浩)

 「自分には初めての横断幕。中学や高校の同級生や先生、そのご家族がお金を出し合って作ってくれたんです」と、目を輝かせた。

 通常の横断幕と異なり、成田の写真がプリントされた特徴ある一品。裏面には多くのメッセージが書かれている。ライン戦がある男子選手は、連係する他選手との絆が発奮材料にもなる。ガールズケイリンは個人と個人の戦い。

横断幕の裏面には多くの寄せ書きがある(撮影・野島成浩)
横断幕の裏面には多くの寄せ書きがある(撮影・野島成浩)

 「みんなの思いが伝わってきた。頑張らないと。くじけそうな時もあるけど、これを見たら気持ちが高まる。自分は、応援してくれる人とラインを組んでいるつもり。負けても、くじけてはいられない。今回は初日が5着だけど、また2日目から頑張る」。成田なりのラインを武器に、巻き返しを狙う。【野島成浩】

予2から巻き返しへ意気込む成田可菜絵(撮影・野島成浩)
予2から巻き返しへ意気込む成田可菜絵(撮影・野島成浩)