準決があった17日の松戸の検車場はいつもと雰囲気が違った。
どの選手たちもどこかそわそわしている。その原因は北京オリンピック(五輪)3冠、ロンドン五輪でのケイリン連覇など五輪で6個の金メダルを獲得し、05年には日本の競輪にも参戦したイギリスの英雄クリス・ホイがトルーマンの取材で訪れていたからだ。
トルーマンはもちろんドミトリエフもどこか緊張した様子。それは日本人選手も同様だった。
準決でトルーマンに勝利した市橋司優人も「サインをもらいたいけど、人見知りで」と検車場で右往左往していたが、サインをもらって少年のような笑顔を浮かべた。
レースを終えた若手からベテランまで空いている時間を見つけては写真を撮ってもらったり、サインをもらっている姿は新鮮だった。
意気込みが違う両外国人とともにクリス・ホイとふれあった選手の最終日18日の走りに注目だ。【中野公博】