共同通信社杯でデビュー最速ビッグ優勝を成し遂げた山口拳矢
共同通信社杯でデビュー最速ビッグ優勝を成し遂げた山口拳矢

競輪、楽しんでいますか?

少し前になるが、岐阜競輪場で行われたG2共同通信社杯は地元山口拳矢(25=岐阜)のデビュー最速ビッグ制覇で幕を閉じた。

トロフィーにキスする山口拳矢
トロフィーにキスする山口拳矢

父でインタビュアーを務めたヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)は「(拳矢に)あれ以上近づいたら泣きそうだった」と述懐していたが、拳矢の方は快挙を演じた直後にもかかわらず、涙もなく平然としたもの。肝の太さが感じられるシーンだった。

とはいえ、単なるエリート選手という訳ではなく、実は、わずか5分の遅刻がもとで選手養成所113期を停学となり、あらためて117期で訓練をやり直した、隠れた苦労の持ち主でもある。父譲りの軽妙なトークも持ち合わせており、今後も応援していきたい選手だ。おめでとう。

山口拳矢が松戸に初見参
山口拳矢が松戸に初見参

優勝後、初出走となる松戸ナイターも要注目だ。

後は余談。

山口拳矢の父で日刊スポーツ評論家のヤマコウこと山口幸二氏(左)と、かつての「中部の司令塔」こと浜口高彰氏
山口拳矢の父で日刊スポーツ評論家のヤマコウこと山口幸二氏(左)と、かつての「中部の司令塔」こと浜口高彰氏

拳矢の優勝後、記者席を訪れた山口幸二氏と、かつての同競輪場の重鎮で盟友でもあった浜口高彰氏(53)がバッタリ。

「コウジ、おめでとう」

「ありがとうございます」

古い記者にはたまらないツーショットだった。

岐阜競輪場の記者席から見えた岐阜城
岐阜競輪場の記者席から見えた岐阜城

さらに余談。

同シリーズのポスターは、あの、知る人ぞ知る画家で美術家の「ヒロ・ヤマガタ」氏風で、インパクトがあった。あくまでも当方は、だが、非常に好きなデザインだった。【栗田文人】

共同通信社杯のポスター。どことなく「ヒロ・ヤマガタ」を思わせる
共同通信社杯のポスター。どことなく「ヒロ・ヤマガタ」を思わせる