「第1回オールガールズクラシック」が2日から4日の3日間にわたり、千葉・松戸競輪場で開催される。

ガールズケイリン10周年を迎えた昨年6月には、平塚でオールガールズ開催が行われると、今年6月には初めてG1のグレードが付与された「第1回パールカップ」も開催された。今回は、全員がガールズ選手による初のG1とあって業界内外の注目度も高い。そこで、JKAからも4人の女性審判員が執務にあたることになった。


オールガールズクラシックを支える女性審判員4人
オールガールズクラシックを支える女性審判員4人

木内浩成審判長によると「今回は、初めてとなる女子だけのG1。男子だけじゃなくて、女子もしっかり業務ができますよ、というのも思っている」と、女性審判員に任せる意義を説く。「自分が厳しく指導してきたので大丈夫だと思う。まったく何も心配していないで迎えている。いつも通り業務をこなしてくれれば、きちっとした運営はできると確信している」と全幅の信頼を寄せる。

森有希さんは、グレードレースでは女性初となる先頭員指示の大役を任された。「誘導担当を1年経験して、しっかりと指示できるように日々、努力して頑張ってきました。初のG1オールガールズ開催で誘導指示をできるというのは、うれしさもある」と充実感を得ている。

高橋ナツキさんは、発走指示係と周回員を担当する。「周回員は何度かあります。お客様もたくさん入ると思うので、声にかき消されないよう、注意事項が選手に聞こえるように頑張りたい」と意気込む。

藤川瑞希さんは打鐘員を務める。「九州(配属時)の別府で6Rガールズ開催があったので、その時に担当しました」とキャリアはあるが「別府の時はF2だったけど、今回はG1ですしね。落ち着いてやりたい」と気を引き締める。

森野夏実さんは放送を担当する。「緊張感は常にあるので、それが決定放送に出ないように」と「開催に関係なく、いつも通りにできたら」と平常心で臨む。

例えばサッカー界に目をやると、山下良美さんがJリーグの主審を務めることもあるように、男女の垣根は低くなっているのがトレンドだ。競輪界にも、確実に男女平等の波は押し寄せている。【中嶋聡史】