【山本幸史・ヤマを張れ】

◆12R 1予は選考順位による自動番組だが、見事に“地元番組”が組み上がった。人気でも地元コンビが中心。ただ、浅井の前を行く絶好調柴崎の押し切りを狙い目に推す。

前検日に柴崎は、松阪競輪の関係者に「令和元年8月九州北部豪雨」への義援金を手渡した。この豪雨の中で開催された武雄で完全V。優勝賞金の一部を義援金とした。「亡くなった方には心よりご冥福をお祈りします」。被災地への感謝、そして競輪選手として戦えたことへの感謝の思いから支援を申し出たという。

今回も感謝の思いで走る。共同通信社杯には3枠ある推薦枠での出場。「本当は出られる権利もなかった。推薦してもらえてありがたい。そういう思いも含めて走りたい」。勝つことが最高の恩返しだ。

もちろん、動きの裏付けもある。オールスターは準決で敗退したが「優勝できるくらい、自信があった」。直前には長野・松本市の美鈴湖自転車競技場で浅井らと2泊3日の合宿。さらに、10日に松阪バンクに入って総仕上げ。オールスターより、さらなる上積みを見込みたい。

オールスター前の街道練習で落車した浅井は「やっと悪いところが分かった。あとはレース勘」と話す。完調まであと1歩か。一方の柴崎は「前後どっちでもいい」と自信満々だ。そして「僕が逃げるとは限らないですよ」と笑った。新鋭河合を逃がし、まくりで浅井を振り切る。3連単(7)(1)-(9)(5)(2)が勝負目。万一、仕掛けが遅くなったときの(7)-(9)(5)-(9)(5)(1)を加える。