【山本幸史・ヤマを張れ】

◆10R 山崎賢人(26=長崎)が、ビッグレースでの輝きを取り戻す。2着だった1予9Rでの走りは「負けて強し」の内容だった。

自動番組の妙で、宮本隼輔との新鋭同士の2分戦。打鐘過ぎに宮本をたたいて先制した。ポイントはここからだ。宮本が最終バック絶好の3番手からまくりにいくが、山崎は踏み直しで合わせ、簡単に出させなかった。1着だった宮本が「こうしたいと作戦を立てても、思い通りにいかない。難しい」と、快勝とはほど遠い表情だったのが対照的だった。

「顔見せから足は軽かった。あとは細かい走り方ですね。道中で無駄な足を使っている」。踏み方さえ修正できれば、山崎はさらなるパワーを発揮できる。

2予Aでの鍵は、愛知勢が握っていた。当初「単騎か…」とこぼしていたが、金子と岡本が連係することに。「ラインができたので、考えて走ります」。少なくとも単騎の戦いより、先行という選択肢が加わったのは追い風だ。

昨年高知での共同通信社杯では、無傷の3連勝で決勝に進出した。「予選から勝ち上がっていった方が、リズムに乗れる」。今年は意外にもG1では未勝利だが、シードレースから走るより、予選で1戦1戦勝ち上がり、勢いづいた方がいいタイプに違いない。

先行する同期松本がペースを緩めたところを一気にカマすか、まくりで1着をつかむ。中四国の3番手でも松浦は連対圏内。好調山本を絡めての3連単(7)-(3)(2)(9)(5)-(3)(2)(9)(5)の12点と(3)-(7)-(4)(2)(9)(5)で合計16点。