オープニングの予選1Rは、伏兵・緒方慎太朗(20=熊本)の逃げ切りに検車場が沸いた。

打鐘過ぎからカマすと、マークの大窪輝之がさばかれ、渡辺大剛が番手にはまる厳しい展開となった。しかし、バックで番手発進を狙った渡辺を合わせ、そのまま押し切った。「前回の小松島は、準決に上がらなきゃという思いがプレッシャーになってしまった。今回は開き直って、先行だけしようと考えました」。

これが予選で初の逃げ切りだった緒方。対戦相手から「66点の足じゃない」「気持ち1つで化けるね」と賛辞をもらい「力を出し切れてよかった」と胸をなで下ろしていた。