ルーキー117期の片桐善也(26=新潟)が、初の地元戦に奮闘している。

チャレンジ予選2Rは逃げて、同じルーキーの佐々木和紀にまくられたが、懸命に踏み直して2着。日大時代から鍛えた地足を発揮して「佐々木君のスピードがすごかったが、諦めずに踏んだ。意地です」と満足そうに振り返った。

紆余(うよ)曲折しての輪界入りも、しぶとさの源になっている。大学を卒業して、すぐに社会人を半年ほど経験した。「勤めている時に『これは何か違う』と。違う生き方があると。それで選手を目指したんです」。

天職に就いたとあって、前場所・豊橋初日の落車で右半身を強打しても痛みを感じなかった。

迎える準決3Rは、同じルーキーで同期の山本勝利をマークする。「追走は得意です」。初の決勝進出へ、しぶとさを発揮する。