◆寛仁親王牌・アラカルト(3)

 決勝の傾向を、過去10年間のデータを元に分析する。データは、2日に公開したアラカルト(2)の別表を参照。

 ▼目立つ筋の決着 同じラインの前後2人によるワンツーが6回(06、08、10、11、13、14年)。直線が長い弥彦開催(11~15年)においても3回と頻発した。2年続けて筋違いで決まったケースはない。15年の園田匠(1着)と武田豊樹(2着)は別線だったが、今回はどうか。

 ▼基本的に平穏 配当は2車単で3回が1番人気、1回が2番人気で決着し、その全てが3ケタに収まっている。最高は15年の3万7890円が断トツ。平均は6379円だが15年の数字が跳ね上げたもので、14年までの過去10年間では2697円だった。また、同10年間での最高は13年の5860円で万券は見当たらない。3連単も15年の21万2050円が突出しており、平均は3万8619円。これが、14年までの過去10年間になると1万8423円まで下がる。大きな波乱は少なく、1番人気、2番人気の決着が1回ずつあるだけに、極端な穴狙いは薦められない。

 ▼先行選手は苦戦 逃げ切りはゼロ、逃げ残り2着は1回だけ。主導権を狙ってきそうな選手は評価を下げたい。1着の決まり手を見ると、番手まくりが3回(07、08、14年)、番手からの差しが2回(11、13年)。また、番手まくりを差しての1着も1回(10年)あり、前団が有利。