【中野公博・福腹スペシャル】

◆12R:日本競輪選手会理事長杯

今年は20歳代が台頭している。山口拳矢、真杉匠が新たにタイトルホルダーの仲間入りを果たし、清水裕友もS班復帰が有力。一方で、苦しい戦いを余儀なくされているメンバーも多い。

4年連続S班の郡司浩平も、現在、GP選考用賞金ランキングは10位。5年連続のKEIRINグランプリ(GP)出場へ、黄信号が灯っている。ただ、この状況になり、郡司はシンプルな考えに至った。「優勝しないと出られない」。賞金ランキングのことは考えず、今回、そして競輪祭のどちらかのG1を取ることに集中するのみだ。

この1年は環境が変わった。昨年10月からホーム川崎がバンク改修。その間は平塚を練習に使っていたが、9月末に改修が終わり、環境は元通りになった。「平塚での練習はいい面もあれば、悪い面もあった。移動距離や環境面を考えると、川崎を使えるようになってストレスがなくなった」。これは明るい材料。今開催でのG1獲得へ、下地は整った。

12R理事長杯で、ラインができるのは北日本トリオと、関東コンビだけ。他の4人は単騎。5着までが、準決フリーパスの2日目ローズカップに進め、ここは力勝負になる。「単騎は嫌いじゃないけど、他の選手と考えが合致する可能性がある。同じにならないように裏をかくことも考えるけど、前にいないと」。

挑戦者として逃げるのは関東勢。新田は得意のまくり勝負。他の単騎3人より足を使ってでも、3番手を確保してまくる。(3)-(7)(5)(4)-全の計21点。