今日は決勝シートを巡る準決3個レースをメインに行われる。

ヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)は11Rの諸橋愛を推奨した。2予9Rで嵯峨昇喜郎を目標に完璧なさばきを披露。混戦必至の準決も平原康多に乗ってきっちり決める。

ヤマコウは準決11Rの諸橋愛に焦点を当てた
ヤマコウは準決11Rの諸橋愛に焦点を当てた

2日目に印象に残ったのは村上義弘。石塚輪太郎が外に浮いたのを確認してから自力に転じ、3角で諸橋愛の厳しいブロックで一度体が浮いた。しかし、岡田征陽に当たって3番手を確保。よく3着に食い込んだ。とどめを刺したと思った諸橋は村上が3着と聞いて驚いたらしい。初日のカマすスピードもよかったし、復調気配は間違いない。

ブロックした諸橋もうまかった。1回当たるだけでは、多分村上は生き返っただろう。なぜなら、当たられてから返すチャンスをうかがっていたからだ。そこを察知してもう1度、村上に当たった。ペダリングの関係上、むやみやたらにブロックはできない。左足が下に来るタイミングでしか外に動けない。初日の平原康多の動きにもしっかり対応していたし、最後の決戦となる競輪祭に向けて、順調に仕上がっている。

準決11Rは平原にとって戦いづらいメンバーなのではないか。カマシの嵯峨昇喜郎の4番手を取ってまくるのが理想だが、今の嵯峨の調子、番手の佐藤慎太郎の仕事ぶりを考えると、一筋縄ではいかないだろう。ならば、混戦を苦にしない諸橋の出番は十分ある。(日刊スポーツ評論家)