柴崎あっちゃん(淳)が1予7Rで1着を取って2予に進んだ。前受けから後ろ攻めの嵯峨昇喜郎を追いかけ中団を確保。普段感じられない気迫があった。

炎天下で長時間練習したのだろう。眼球が赤くなっていた。イケメンは目が赤くてもカッコいい。3着だった近藤タツ(龍徳)は「よく付いていったでしょ。4角からは近藤クオリティーということで」と、本心かどうかはともかく、あくまで謙虚だった。

1予10Rは松井宏佑のスピードが光った。1周カマシで22秒フラット。個人上がり11秒2の好タイム。番手の和田健太郎がやっと差せるほどの末足だった。スタート合戦を和田が決め、そのチャンスをよく生かした。サマーナイトフェスティバルのような迷いは全く感じなかった。短期間で、よくここまで持ち直したと思う。

ヤマコウは特選で果敢に逃げて2着の松井宏佑に期待(撮影・山本幸史)
ヤマコウは特選で果敢に逃げて2着の松井宏佑に期待(撮影・山本幸史)

2予9Rは清水裕友が人気になるだろう。しかし、ドリームレースの存在感はいまいちだった。ここは1番車を生かして中団第一に考えているのではないか。野原雅也は先行もさばきもできるタイプ。後ろ攻めで活路を開くだろう。

松井は1走目と同じように前受けからカマシ狙い。後ろから野原が動いて、位置がない守沢太志が続く。清水は守沢に目標がないことで、5番手になる可能性があり、評価を下げた。

そこを松井が一気にカマすだろう。番手の内藤秀久は、今ではめったにお目にかかれないマーク選手。近況は郡司浩平にもしっかり付いていくので、離れる可能性は低いと思う。清水を倒すならこの選手たちだ。(日刊スポーツ評論家)