いよいよファイナリストが決まる。今日は準決3個レースがメイン。ヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)は前年覇者で12Rに登場する清水裕友(27=山口)に注目した。



初日の悪天候から一転、2日目は穏やかな陽気になって観戦日和となった。しかし、2予8Rを走った浅井康太の走りはいただけない。寺崎浩平を残したい気持ちは分かるが、あれはファンから誤解を受ける。

私も走っていたので浅井の気持ちも分かる。しかし、浅井は2着で準決に行けても、ファンは特別払い戻しがあるわけではない。どの選手にも気をつけてもらいたい事象だ。


ヤマコウが準決12Rで本命に推す清水裕友
ヤマコウが準決12Rで本命に推す清水裕友

毘沙門天賞の清水裕友は、松浦悠士を追えず6着に終わった。町田太我の番手から古性優作に合わせて松浦が3角発進。ちょうど古性にかぶって肩を入れられた分、清水の伸びが悪かった。

外が古性でなければ清水も続いたと思うが、最近の不調のせいもあり、気迫を感じなかったのが気になる。不思議なもので、目に見えない「気迫」が画面から伝わるかどうかは大事な要素だ。何か不安を感じながらレースに臨んでいるように見える。

準決12Rは平原康多をメインに持ってきたが、展開は、町田を目標にする清水が有利だ。

本格先行の深谷知広と町田の勝ち上がりを比較すると、町田の方がインパクトが強い。深谷は1予7Rで高橋晋也をカマせず、2予7Rでは打鐘3角で中西大を出して5番手からまくった。対して町田は特選で新山響平、毘沙門天賞は吉田拓矢を相手に全て主導権を取っている。そして、挑戦者の立場なので自分の戦法を貫き通せる立場にある。

清水は展開を生かし、不調を脱するきっかけにできるかどうか注目したい。(日刊スポーツ評論家)

◆ヤマコウの準決12R予想印 ◎清水裕友 ○町田太我 ▲平原康多 ☆深谷知広 △和田真久留