ダービーの準決は面白かった。新山響平と真杉匠の戦いに始まって、脇本雄太の独走劇、そして、清水裕友の積極的な走りなど、どの角度からも語れる競輪が続いた。
残念だったのは、最終レースで落車した郡司浩平と守沢太志。地元で迎えたダービーのプレッシャーに押しつぶされた形となった。郡司ほどの選手でも、プレッシャーと無縁ではなかった。GR賞の打鐘付近で内に差し込んだことや、準決で深谷知広の内に差し込んだところなど、通常の郡司なら考えられないことだ。
一方、ダービーの重圧に負けていないのが、1番車を背負う脇本だ。
初日特選は古性優作と息が合わず8着となったが、2予、準決と連勝で決勝進出。準決は先行意欲が高い犬伏湧也を手玉に取るような走りを見せた。すんなり駆けさせたら、バック追い風のコンディションだったので、犬伏はいいタイムで駆けられただろう。しかし、その前に脇本がたたいて主導権を握った。
上がりタイムは10秒7。番手の古性が車間を切ったまま追い付かないほど強かった。古性は、脇本と何回も連係しているので、これくらいの車間を空けたら、ゴール前でどのあたりまで追い込めるか分かっていたと思う。詰められなかったのは、古性が想像する以上に脇本が強かったということだろう。
決勝11R。「先行は勝つための手段」という新山は、先まくりで組み立てるかもしれない。苦しい展開になるが、それでも「脇本が結局強かったね」で終わりそうな気がする。(日刊スポーツ評論家)
※決勝11Rは次男・山口拳矢が出走しているためヤマコウ印はありません。























