奥井迪が準決前の選抜戦を1着で制した。「来る前の調子と違った」と振り返る姿は悔しさも同居していた。

年齢とともに体調は安定しないだろうが、それなりの走り方はある。負け戦でも誠実に答える奥井を、これからも応援したい。


ヤマコウが決勝で本命に推す児玉碧衣
ヤマコウが決勝で本命に推す児玉碧衣

決勝は児玉碧衣を本命に推す。

初日は最終ホーム前に仕掛けて1番時計をたたき出すなど、ポテンシャルが違うと感じた。

準決は、児玉が直後にいて日野未来も仕掛けづらそうだった。野口諭実可は「児玉選手の後ろはバイク誘導みたいで、ゴールして頭がとても痛かった」と独特の口調で児玉の強さを表現した。

児玉は「(尾方)真生の位置と、日野(未来)さんの動きを見て、行かなければ自分で仕掛けよう」と冷静にレースを見極めた。エースとしてのプレッシャーと地元のG1ということもあり、緊張感も並大抵ではない中、よく動けている。


準決12Rを制した児玉碧衣(中央)
準決12Rを制した児玉碧衣(中央)

決勝は久米詩が「調子が悪いなりに気持ちで走れている。決勝も力を出し切って自力基本で走る」と先行しそうだ。このメンバーなら後方になっても児玉が届くだろう。(日刊スポーツ評論家)

【ヤマコウの印】◎児玉碧衣 ○吉川美穂 ▲尾崎睦 ☆小林莉子 △野口諭実可