この日はロッカー内での火災発生により、8R以降が中止となった。午後4時40分ごろ、タイヤ研磨室のダクト(削りかすの吸い込み口)付近で出火。煙が上がっていることが判明した。同5時10分ごろには、周辺に煙が充満した。

 永井克昌開催執務委員長が7R終了後の同5時50分ごろ、公正安全なレースができないとして、8R以降の中止を決定した。火災の拡大、選手への健康被害なども考慮したとみられる。消防が同5時30分ごろ到着。火災は大きな広がりは見せず、同8時ごろに鎮火。火災の原因がまだ分かっていない。ロッカー内の全選手のバイク、危険物などは走路に出された。選手は全員がマスクを着用し、一時的に走路に避難。レース場に面した道路が一時、封鎖された。けが人はいなかった。

 鎮火を受け、16日の川口オート4日目の開催が決まった。準決への勝ち上がりは枠順で決定。3日目の準々決勝で、8Rは7、8枠、9~12Rは3~8枠の選手が、4日目の準決に進出した。

 オートレースの火災による中止は前代未聞。川口オート場では14年2月15日、16年1月18日に雪で中止、16年11月16日の5Rがオイル漏れで中止となったケースがある。選手たちは一様に「驚いた。こんなことは初めて」と話していた。