オールドルーキーの野口裕史(34=千葉)が特別昇班に王手をかけた。

 ハンマー投げで15年の日本陸上競技選手権を優勝した逸材。デビュー戦の7月京王閣の予選こそ緊張で2着に終わったが、3場所ですべて優勝と力を発揮している。

 準決5Rでも最終1センターからまくって上がり10秒9と他を圧倒した。「タイミングがちょっと駄目でしたけど、足は初日に比べて全然いい」と笑顔。緊張の度合いも高くなるが「思い切って全力でいきます」と決勝7Rへ意気込んだ。同期の菊池竣太朗、門脇翼も野口との対戦に燃えているが、豪快にまくって111期で今野大輔に次ぐ2人目の特別昇班を決める。