準決10Rは吉田敏洋(38=愛知)がシビアな走りで1着をもぎ取った。先手を取った谷口遼平マークから最終ホームでカマした吉田拓矢の番手に俊敏に切り替えて、余裕の勝利だった。

 「谷口の気持ちがうれしかったし頑張りに応えるためにもなんとか1着を取りたかった」。谷口が落車したため笑顔はなかったが、後輩の頑張りにまずは感謝した。「ダービーの特選シードへ賞金も上積みしたいからね。単騎なら逆に気楽に走れる」とニヤリ。決勝も波乱を呼ぶ存在になる。