日刊スポーツ新聞社制定「第30回オートレース年間三賞」の選考委員会が17日行われ、2017年の技能賞は最多優勝10回の永井大介(40=川口)に決まった。表彰式は2月27日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

 09、12年に続く3回目の技能賞。日刊三賞6回目の受賞となる永井大介は、ブレークした17年を「ケガなく1年を送れたし、結果としていい年になった。16年と比べれば、流れが良かった」と振り返った。G1を3回、G2を1回制し、優勝10回は選手最多。16年の3回から3倍以上の急増となった。

 16年4月に移籍した川口で、17年は目を見張る好成績を収めた。SS王座決定戦まで20節連続優出中。うち8回で優勝した。出場節すべてでファイナリストになり、「自分でもびっくり」の活躍を見せた。好調の理由は2つ。まずは、スタートが切れるようになったこと。「新型クラッチになって1年がたち、違和感がなくなった」。もう1つは調整。パーツ交換、セット変更などが次々と成功した。

 17年は取り巻く環境が変わったのも大きい。16年は船橋支部長として廃止関連で多忙を極めたが、レースに専念できるようになった。17年2月に結婚。家族の存在もプラスの相乗効果をもたらした。

 G1ゴールデンレースでは、鈴木圭一郎と抜きつ抜かれつのバトルを演じ、Vをもぎ取った。「今の圭一郎に勝ったのは自信になる」と実感を込める。輝きを取り戻したダブルグランドスラマーが18年、どんなドラマを見せてくれるのか。

 ◆永井大介(ながい・だいすけ)1977年(昭52)1月23日、東京都生まれ。故片平巧さんの走りに感動し、青学大を中退し選手に。バイクの免許は持っていない。97年デビューの25期。グレード戦優勝はSG14回、G120回、G213回。ダブルグランドスラマー。16年3月に廃止された船橋オートでは支部長を務め、廃止関連で奔走した。17年2月に結婚。趣味はゴルフでベストスコアは79。