日刊スポーツ新聞社制定「第30回オートレース年間三賞」の表彰式が27日、東京都内のホテルで行われ、技能賞は永井大介(41=川口)が受賞した。

 SG制覇こそなかったが、17年は永井大介にとっては充実の1年だった。「16年は調子が悪くてもう年なのかなと(笑い)。固定観念にとらわれない若い時は、状態が悪くてもすぐに回復できた。いまは経験値がそれを妨げている感じがする。17年はエンジンのおかげで(最多の)10回優勝できた。すごく自信になった1年でした。巡り合わせというか、バイオリズムが良かったのでしょう」。

 自虐ネタを披露していたが、勝負どころでマシンが仕上がったり、実績のあるタイヤで臨めたり、いいリズムで活躍し続けた。鈴木圭一郎や青山周平など新興勢力の台頭が目覚ましい中、G1・3回優勝と存分に存在感をアピールした。「若い人が頑張る分、ベテランや中堅も、応援してくれるファンのために頑張らないといけない」と発奮した。

 「1000勝できたこともすごい誇りに思う」。キャリアを積み重ねさらに進化を目指している。技能賞にふさわしい1年。磨き上げた独特のリア荷重(重心を後方に置く)走法から生み出すスピードは秀逸。全く力まずに軽々と乗ってマシンと一体となる。本来の動きを取り戻し、18年も安定した走りを続けていく。