カウントダウン連載「ROAD TO オーシャンカップ」注目選手の2回目は、今や東京の新エースに成長しつつある長田頼宗(33=東京)だ。先月の徳山グランドチャンピオンではSG3度目の優出を果たし、勢いに乗って若松に乗り込んでくる。

 長田は今年1月、地元・平和島周年でG1初制覇を飾り、一気に波に乗った。4月のG1住之江周年、6月のSG徳山グラチャンで優出するなどコンスタントに成績を残し、獲得賞金でも11位に付ける。年末のSGグランプリ出場へ視界は明るい。

 今大会出場は、念願の地元G1優勝で勝ち取った。「グラチャンもそうですけど、成績を出さないと出られないSG。そこに出場できるのは、自分の下地が付いてきたのかなと思います」。今の活躍ぶりは、東都のエースとして東京支部を引っ張る先輩・浜野谷憲吾に迫り、さらに追い越すような勢いがある。

 「今年はSGで結果を出さないといけないと思っています。(グランプリ出場の上位)6人に入る、それぐらいの気持ちでいます」。実は今回の舞台、若松では優勝は1度あるが、あまりいい成績は残せていない。水面克服も含めて、長田が勝負の夏を迎えている。【中川純】

 ◆長田頼宗(おさだ・よりむね) 1985年(昭60)6月24日、神奈川県生まれ。ボート93期生として03年11月、多摩川でデビュー。翌12月の平和島で初勝利。15年のSG住之江グランプリシリーズを含め通算28回優勝。168センチ、53キロ。血液型A。

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