びわこボートの「開設66周年記念 G1びわこ大賞」は、明日12日から17日まで行われる。個性派ぞろいの今節の注目選手を紹介する。

びわこ周年で前付け屋と言えば、吉川昭男の右に出る者はいない。スロー水域へのこだわりは、ボート界でもトップクラス。相手が誰であろうと決して妥協しない。特に、進入に対しては気持ちを前面に出す。

2月、びわこで行われた近畿地区選だった。予選ラストで1着勝負に追い込まれた吉川は、6枠での登場だった。近畿地区の実力者が相手で、さすがにスロー4コースが精いっぱい。厳しいか…。そう思わせた1Mで、こん身のまくり差しを決めた。最終的に得点率18番目で準優に滑り込んだ。「持ってるね。何があるか分からないと思ってやった。やるからには結果も欲しい。(準優は)ロッカーにしまってある、はちまきを出すよ(笑い)」。そう周りを笑わせつつ、1着への執念を感じさせた。当然、今節もコース取りから目が離せない。

前付けの点では、ベテラン烏野賢太の立ち回りはもちろん、若手では「くせ者」山口達也の動向も必見。まさに不意打ちのように、本番で奇襲策を仕掛けたりするから要注意。コースさえ取れれば、あとは強気のスタート攻勢あるのみ。頭で絡めば、高配必至のパターンだ。