「ROAD TO ヤングダービー」の第2回は今大会の総展望だ。SG出場経験者は11人。中でも昨年のグランプリシリーズに初出場した羽野直也は今年のSG、G1戦線で力をつけた。小野生奈、仲谷颯仁らG1覇者らも上位争い可能のレベルにある。

過去4大会では前評判通りに実績のある上位選手がシリーズを席巻した。今年も実力上位が初日ドリーム戦に勢ぞろいした。<1>羽野直也(福岡)<2>磯部誠(愛知)<3>木下翔太(大阪)<4>小野生奈(福岡)<5>仲谷颯仁(福岡)<6>佐藤翼(埼玉)が激突する。

SG出場回数は小野が12回でトップ。2位タイは羽野、仲谷の5回と福岡勢がベスト3に名を連ねる。優出回数は小野が4回、羽野が3回。キャリアの点から急成長中の羽野がシリーズリーダーにふさわしい。2号艇の磯部はシリーズの前身である新鋭王座決定戦を含めて通算7回の出場経験を生かし、東海地区初の覇者を狙う。昨年8月の芦屋レディースチャンピオンでG1初制覇した小野も、SGで準優出するなど男子顔負けの攻撃力が光る。九州地区選を制した仲谷は、人一倍の負けん気でコース不問の突破力が売りだ。

両親が元ボート選手というサラブレッドの木下は、7月の若松オーシャンCで平成生まれ初のSGドリーム戦出場。若手の中心的存在になった。F持ちでも侮れない。来年3月の地元・戸田クラシック参戦へ勝負がかかる佐藤は初日から積極策に出るはず。当地でV実績のある大上卓人、村松修二の広島勢も見せ場を作る。【大上悟】

※明日は「コース特徴」