毒島誠(34=群馬)が完璧な逃げで押し切り、今年4度目の優勝を飾った。7月以降、SGオーシャンカップ、G1平和島周年、SGメモリアル、そして今回と特別戦を固め打ち。また、浜名湖ヤングダービー(関浩哉)、児島周年(山崎智也)に続き、G1は群馬勢の3連続Vとなった。

向かい風6メートル。安定板も付いた。他5艇はそこにかすかな望みを持ったに違いない。しかし、毒島のスタートはコンマ05。しかも、ほぼ全速。素晴らしい勢いでスリットを突き抜けた。1Mも冷静に、そして力強く先マイ。バックで早々と独走態勢に持ち込んだ。

これで獲得賞金は1億2000万円を突破。2位の白井英治を3700万円以上も引き離した。「この優勝で、1位でグランプリに行きたいという気持ちが芽生えました」。デビュー初優勝の地で得た確かな自信。年末まで、この勢いは止まりそうにない。【東和弘】