男子は在校2位の山本修平が直線外を鋭く伸びて115期卒業記念王者に輝いた。東京所属の卒記覇者は97期の井上嵩以来、8人目。

この1年、あと1歩届かなかった頂点の座を、ついにつかみ取った。「今まで第1回、第2回トーナメントも2位で悔しい思いをしていたので、最後に優勝できてうれしい。同期にもシルバーコレクターと言われていたので、最後に勝てて良かった」と、満面の笑みを浮かべた。

全日本学生選手権1キロTTで優勝した実績の持ち主。見守った師匠の山崎充央は「決勝は興奮したね。記念で、常に優勝できるくらいの選手になってほしい」とエールを送った。山崎にとって立川所属選手を増やそうと、施行者と一体となって取り組んできた中での朗報。立川競輪場の関係者も応援に駆けつけるほどで、期待の大きさを物語っていた。

「卒記は目標ではあったが、今後自分がやっていく上で糧になると思う。先行まくりの自力で勝てるように」と山本。グランプリ発祥の地・立川から、期待のホープが誕生した。