やっとG1タイトルを手に入れた。G1優出7回目の稲田浩二(34=兵庫)が、深インからコンマ10、6走連続のトップスタートを決めて逃げ、待望のG1優勝を飾った。2Mでさばいた興津藍が2着、吉川元浩が3着に入った。

スタート展示のオールスローとは変わり、本番は1235・46の4対2。稲田の進入は想定以上に深く、待機行動中にエンストする不利も重なったが、揺るがぬスタート勘で補った。「スタートは行こう、先には回ろうと。出足も良かった。少し興奮した」と安堵(あんど)した。

ピットで待つ吉川元浩は「いつでも取れる実力はあったからうれしいわ」と目を細めた。表彰式では控えめだった稲田も「SGで活躍したい。G1も2つ、3つと取れたら」と明確に今後の目標を語った。