積極型不在の予1・6Rで主導権を握ったのは、地元の杉沢毛伊子(34=静岡)だった。

中団の内に詰まった成田可菜絵が仕掛けられずにいると、最終ホーム手前から腹をくくって先行。2着に粘った。レース直後は苦しい表情も見せず、好走を先輩の新田康仁に褒められ上機嫌。

「あこがれの新田さんの前でいい走りが出来ました。(高橋)朋恵は差し足があるけど、もうひと踏み出来たら良かったですね」。

持病の膝痛を抱えながらも、勇気を振り絞れたのは地元の意地。予2・6Rも内枠の利点を生かしてペースをつかむ。