優勝戦は人気を背負った森定晃史(37=岡山)がコンマ00のタッチスタートから1Mを押し切り、前走の三国一般戦に続いて今年2回目、尼崎では初Vを飾った。2着には地元の小坂尚哉(33=兵庫)が2Mの混戦を差して確保。上野真之介(31=佐賀)が猛烈に追い上げたが3着までで、順当な決着となった。

「コンマ10ぐらいは行かないといけないと思ったけど、判定中がついたので入っていてくれ! と祈るような気持ちで走っていました」。ドッキリスタートに肝を冷やした森定だが、動揺することのない鮮やかな逃走劇だった。駆る55号機は好素性エンジンで味方にもなった。「中間速が良くていいエンジンだし、優勝するチャンスはあると思いました。少し調整を外したかと思いましたが、レースでしっかり回れました」とホッとした表情を見せた。

前走の三国に続く連続Vとなったが「特に何かを変えたわけではないですね。いいエンジンを引いて、たまたま勝っただけです」と照れ笑い。今後については「もっと1着をいっぱい取れるように頑張りたい」ときっぱり。次走は23日から28日まで地元の児島一般戦に出場予定。好調モードに突入した森定の走りから目が離せない。