師走の大一番、SG住之江グランプリ(GP)とプレミアムG1徳山クイーンズクライマックス(QC)の出場者が出そろった。連載「ROAD TO グランプリ&クイーンズクライマックス」でGP18人、QC12人の全出場選手を紹介していく。

<徳増秀樹(45=静岡)賞金12位>

努力の人が、年末の頂点争いに初めて駒を進める。今年は大きなタイトルこそないが、3月のSG戸田クラシック優出に始まり、G1児島周年、地元浜名湖でのG2第1回ボートレース甲子園で優出2着と、コンスタントに良績を残した。

とにかく研究熱心。プロペラ、エンジン、ターン、レース内容、ボートに関するあらゆることに妥協なく突き詰めていく姿勢を崩さない。初めてのグランプリに向けては「出ることが目標にならないよう取ることを目標に準備したい」と言い切った。悔いを残さないよう、最善を尽くしていく。

<香川素子(42=滋賀)賞金12位>

桐生レディースチャレンジカップの最終日に3着条件をクリア。13位の大滝明日香とは、わずか8000円の差で、12年の第1回大会以来、2度目のクイーンズクライマックス出場を決めた。「とてもうれしい。どきどきでした(笑い)」。ぎりぎりの勝負に見事打ち勝ち、安堵(あんど)した。11月には息子の颯太(そうた)が同じボートレーサーとしてデビュー。強き母として、大舞台でかっこいい姿を見せたいはず。「(出場できたことに)満足しないように。出られるからには頑張ります」。12位からの下克上Vを目指す。

※明日はGP&QC賞金11位