現役最高齢の三ツ井勉(64=神奈川)はチャレンジ選抜4Rがラストランになった。成績不振による代謝制度の対象になるため。

まだまだやれる。最後までその気概を示した。4Rは、逃げた菅原洋輔マークで何度も車を外に振った。それでもまくった竹元健竜の3番手に切り替えて3着になった。レース後には、闘将のラストを見ようと集まった神奈川の後輩や関係者ら約30人に語りかけた。「選手は今日まで。今までありがとう。気力と体力はあるが、点数はないからね」。言葉に無念をにじませながらも、柔和な表情を見せた。そして練習仲間の遠沢健二の姿を見つけると「次は何も決まってない。明日からどうしよう? とりあえず朝練習に行くよ」と話した。通算3054走で353勝。記録にも記憶にも残る名レーサーがバンクを去った。