夏の甲子園大会と、その出場校を決める地方大会の中止が決まった。山口県高野連は6日、今夏の県独自大会の開催を決定した。徳山ボートに出走中のレーサー柳瀬興志(50=山口)から、高校球児に向けた手紙を届けられた。
以下全文。
高校3年生の球児の皆さんの目標の1つでもある、今年の全国高校野球大会、甲子園への道のりが閉ざされたことは、とても心苦しい限りです。
中止決定が発表され数日がたち、気持ちの切り替えができている方が大半かもしれませんが、とにかく次を見据えて頑張ってください。
私も高3まで下関商業で甲子園を目指し、野球をしていました。
高3の夏の山口大会は決勝戦で負け、あと1歩で甲子園出場を逃しました。
そんな高校3年間を一緒に汗水流し、切磋琢磨(せっさたくま)した仲間たちは今でも宝物だと思っています。
野球は高校までと決めていたので、夏の大会が終わって、ボートレーサーを目指すことにしました。
その1つの理由として、野球部では補欠でやはり悔しかったです。だから、これから先の人生では、この仲間の中で一番稼いでやるという思いになったからです。
皆さんは、今からの人生の方がはるかに長いのです。
苦しい、悔しい思いほど力に変えることができると思います。
今回のこの思いは、同級生の皆さんしか共有できないところだと思います。
だからこそ、これからの人生でも切磋琢磨(せっさたくま)し、おのおのがエースで4番を目指してください。
皆さんが、逆転満塁ホームランの人生を送られることを祈っています。【ボートレーサー 柳瀬興志】