強くなる選手は、飛躍的に伸びる時期がある。今の出沢拓也(29=神奈川)がそのまっただ中にいる。

6月前橋で1、2班戦の初Vを決めると、前回の平塚で早くも2度目のV。平塚決勝は、地元の御大・高木隆弘の前でも自分のレーススタイルを貫いた。

「僕は先行選手じゃない。S級に行って僕の自力が通用するとは思わないし、追い込みで上がっていきたいんです」と、信念は1ミリもぶれない。

予選7Rは地元ライン3車の先頭を任された。「コロナで休みだった頃に脚力も上がったし、たまっていた疲れも取れた。目標がいる方が安心感はあるけど、前でもやれることをやるだけです」と、得意のゲリラ戦に持ち込む。