脇本雄太(31=福井)が決勝も見事な打鐘先行で押し切り完全Vを飾った。地元G3は出走機会5連続優勝(16年は五輪出場)で、G3制覇は通算7回目。

脇本の強さが際立っていた。同県の先輩伊原克彦とは近畿の話し合いの末、別線勝負となったが、自信を持った後ろ攻めから一気に決めた。

「完全優勝は意識していなかった。同じ福井の先輩の伊原さんと別線になったことで、こみ上げるものを感じたが、戦うのなら力勝負をしようと思った。多くの地元ファンの前で勝ち切れたし、ライン3人(松岡健介-東口善朋)で決まったこともうれしかった」と振り返った。

次走はファン投票1位で選ばれたG1名古屋オールスター(8月12日から)。「ドリームレース(12日11R)は、逆に近畿1人なので、どう戦っていくか。延期になった五輪出場は自分で決めた道。勝負の来年へ向けて気を緩めないようしていきたい」。まずはオールスター制覇で、夢実現へ弾みをつける。【杉森洋一】