プレミアムG1「第2回ボートレースバトルチャンピオン(BBC)トーナメント」が3日、福岡・北九州市の若松ボートで開幕する。

初めてのナイター開催になる一発勝負の4日制トーナメントで、決勝戦に進むためには常に3着以内に入ることが必要となる。

通常のボートレースは開催期間中に予選を行い、準々優勝戦や準優勝戦を経て、最終日12Rで優勝戦が実施される。つまり、予選での得点率(得点÷出走回数)によって勝ち上がっていくスタイルが一般的だ。

しかし、新設されたトーナメント方式は一発勝負。初日の1回戦から3着以内、つまりお客さんが購入した舟券に貢献した選手が勝ち上がる方式になっている。参加選手は48人(8個レース)→24人(4個)→12人(2個)→6人(決勝戦)となり分かりやすい。1回戦は、有利となる内(1、2)枠が選出順位1~16位に割り当てられる。3~6枠は17~48位による抽選で決定する。48位でも抽選で3枠を引けば、勝ち進むチャンスは広がってくる。

となれば、シリーズをリードするのは選出順位上位組になる。当然のことながら、年末の平和島SGグランプリに向けて弾みをつけたい選手も多いが、今年はやはり峰竜太が筆頭候補だろう。7月の鳴門オーシャンカップで3度目のSG制覇を果たし、今年の優勝は13度を数える。さらに、19年の当地67周年を制しており、相性も問題ない。豪快ターンを繰り出す。

第1回覇者の田村隆信の存在を忘れてはいけない。今年はまだ一般戦を含めて優勝ゼロだが、04年OCでSG初優勝、18年の66周年も制した水面で、勢いに乗る。菊地孝平、寺田祥、毒島誠に松井繁、今垣光太郎は当地SG制覇実績もある。吉川元浩、湯川浩司らも周年優勝実績がある。

地元勢は6人だが、瓜生正義はフライング休みのため不在。住之江SGオールスターを制した仁志と兄・元志の篠崎ブラザーズに、西山貴浩、羽野直也、仲谷颯仁と役者はそろう。元志、羽野、仲谷は来年3月の福岡SGクラシックの権利取りもかかるだけに、地の利を生かしたい。

女子レーサーは6人登場する。地元の小野生奈に、平山智加、若松連続V中の守屋美穂、当地の初降ろしのエンジンで優勝した平高奈菜、スピード自慢の遠藤エミ、11月29日の蒲郡G2レディースチャレンジカップを制した寺田千恵も繰り上がり、役者がそろった。男子選手との体重差5キロの利も生かし、ガチンコ勝負での勝ち上がりを目指す。

<BBCの勝ち上がり>

「ボートレースバトルチャンピオントーナメント(BBC)」は、通常の勝ち上がりとは全く異なる。タイトル通り、4日間のトーナメント制として行われる。選手たちはレースの緊迫感とともに、前検日の3~6枠の枠番抽選から運命が左右される。

出場する48人は選出順位順で8組に分かれ、4~11Rで行われる。各レースの1、2枠は選出上位の1~16位の16人が組まれ、3~6枠は枠番抽選によって決まる。

初日1回戦1~3着の計24人が勝ち進み、着順に応じて4組に分かれ、8~11Rで行われる。1着グループが1、2枠。2着グループが3、4枠。3着グループが5、6枠に組まれ、枠番は選出順位順で決まる。

2日目準々決勝戦1~3着の計12人が進出し、着順に応じて2組に分かれて10、11Rで行われる。1着グループが1、2枠。2着グループが3、4枠。3着グループが5、6枠に組まれ、枠番はグループ内の4人のうち、1回戦の着順上位順によって順番が決まる。

3日目準決勝戦1~3着までの、計6人が進出する。枠番は全て抽選(あみだ式)によって決まる。順番は準決勝戦1着グループのうち準々決勝戦の着順上位選手から始まり、最後は3着グループの準々決勝戦で、着順下位だった選手となる。