松田大志郎(33=福岡)が気合で優出を勝ち取った。

初日には11Rの接触でギアケース、ボートを交換。また、4日目にはペラも調整中に割れてしまい交換。そんな状況で機力調整もままならず苦しい状態だったが、準優10Rは5カドに引いてコンマ02の強烈な踏み込み。「保険もかけずに行った」と思い切った仕掛けでまくった。しかし、強烈なパワーを誇る平高奈菜にバックで追い付かれ、2Mターンが大きくなったところを堀本裕也に差された。それでも、道中は何度も迫る平高を振り切り2着。優勝戦6枠を勝ち取った。

レース後、クールな職人肌レーサーが思わず「よしっ」と小さくガッツポーズが出た。「舟の向きは悪くはない。でも、進まない」。優勝戦も再び的確なレース運びで存在感を見せる。