下関マスターズチャンピオン開幕直前コラムの注目選手2人目は、2大会連続で立間充宏との夫婦出場を果たした寺田千恵(52=岡山)を取り上げる。2月のG1徳山中国地区選手権では、夫のアドバイスを受け優出を果たし、優勝戦でも3着に入った。今大会、目指すは夫婦そろっての準優進出だ。

<注目選手(下)>

寺田と立間のおしどり夫婦ぶりは、ボート界でもよく知られる。立間が寺田に調整法を授ける形のペラは、「愛情ペラ」と称されることもある。夫婦が一緒に出走するレースは少ないが、お互いを常に思い、日々のレースに臨んでいる。

2月の徳山中国地区選は寺田だけが準優進出となったが、予選ラストの勝負駆けで立間のアドバイスが効いた。準優でも2着、寺田は07年のからつ周年以来、久々の男女混合G1での優出を決めた。もちろん調整は「主人の言うことを聞いて正解でした」。優勝戦でも展開を突いて3着に入り、てらっちファンに好配当をもたらした。

マスターズは、立間が45歳になり、出場資格を得た昨年の津大会も夫婦一緒に参戦した。立間が準優進出し、寺田は残念ながら予選落ち。今年の目標はまず、夫婦そろって準優に進出すること。立間は直前のからつを優勝。ペラは当たっている。寺田も一緒に勢いに乗る。

◆寺田千恵(てらだ・ちえ)1969年(昭44)4月11日、福岡生まれ。ボート65期生として89年11月に若松でデビュー、5戦目で初勝利。初優勝は94年12月宮島女子リーグ。G1は07年徳山と10年下関のレディースチャンピオンを優勝。01年からつグランドチャンピオンで女子史上初のSG優出(5着)。02年に74期の立間充宏と結婚。156センチ、46キロ。血液型O。

※明日は「ドリーム戦展望」