準決11Rは、超一流の攻防に検車場からため息がもれた。

目標不在の坂口晃輔(33=三重)は、蕗沢鴻太郎の番手を早々に奪った。最終バックで菅田壱道がまくってくると、ドンピシャのタイミングでブロックを決めた。「スピードが違ったし、お互いの技量があってアクシデントを避けられた」と安堵(あんど)した。

事故になってもおかしくない動きだったが、当たる方も受ける方も超一流だと、名勝負が成立する。

怒ってもおかしくない菅田の「坂口君がうまいなあと思っていた」というコメントも、またプロフェッショナルだった。

◆伊東競輪・無料予想紙ニッカンPDF新聞を公開中!ここを押すと読めます◆