日刊スポーツ杯の冠で争われたガールズ決勝は、石井寛子(35=東京)が好位を確保しながら悠々と差し切った。

レースは道中、西島叶子を追っていたが、打鐘4角7番手から先行した飯田風音にすかさずスイッチ。石井の後位は南円佳、野口諭実可が並走。石井は後ろの並走を確認してから飯田をしっかりとマーク。踏み込んだのは4角からで、無駄な動きを封印しての差し切りだった。

石井は「疲れもあるけど、早めにまくることはしなかった。早めに行くと後ろに差されるケースもあるので確実にいきました」と余裕を見せた。最近の石井は自力と追い込みのメリハリが利いている印象だ。そのぶん効率のいい勝ち方ができている。直近は単発レースを除けば3連続完全V。次走は10月8日からの宇都宮。

12Rで争われたS級決勝は柏野智典(43=岡山)が熊本勢3番手の位置取りからシャープに差し切り、19年7月立川F1以来の優勝を決めた。今後の10月の弥彦寬仁親王牌、11月の小倉競輪祭とG1戦線に向けて弾みをつけた。