尼崎ボートに活気が戻ってきた。優勝戦は男女で行われて、11R男子優勝戦は稲田浩二(36=兵庫)が、12R女子優勝戦は田口節子(40=岡山)がVを飾った。レース後には新型コロナ感染対策で行われていなかった表彰セレモニーが、今節から感染対策を十分に施しながら再開された。

男子を制した稲田はインから前田将太(33=福岡)の中ガマシを何とか受け止めて、ゴールまで駆け抜けた。今年5度目、地元では3場所(5月六甲賞、8月オール兵庫)連続となる10度目のVとなった。次走は23日から28日の多摩川SGチャンレンジカップに出走予定。「ひと暴れしたいですね。今年も少ないですけど頑張ります」と話し、ファンからも大きな拍手が送られた。SGでの活躍に期待がかかる。

一方、田口も今年は5度目、尼崎では11年7月一般戦以来3度目のVを飾った。「走るのも6年ぶり(16年1月)なので、こんなに1Mは広かったっけ? と戸惑いましたが何とか」とにっこり。次走は23日から28日の多摩川G2レディースチャンレンジカップに出走予定。「今年は順調すぎるぐらいリズムがいいので、ひとつ大きいのを取りたいですね」と目を輝かせた。近況の充実ぶりは目を見張る。好相性の水面でタイトル奪取といきたい。