高木真備(27=東京)が5度目の挑戦で初優勝し、初の賞金女王に輝いた。逃げる小林優香の3番手から鮮やかにまくりを放った。

初めてGPに出場した16年から5年。ようやく努力は実った。ゴールの瞬間は思わずガッツポーズ。「本当に長かった~」としみじみ振り返った。


ガールズグランプリを制した高木真備(中央)(撮影・鈴木正人)
ガールズグランプリを制した高木真備(中央)(撮影・鈴木正人)

ガールズグランプリを制し涙ぐむ高木真備(撮影・鈴木正人)
ガールズグランプリを制し涙ぐむ高木真備(撮影・鈴木正人)

今年は病気欠場がたたって思うように賞金を加算できず、ぎりぎりの出場権争いになった。小倉競輪祭のガールズGPトライアル直前には、無理して中0日の追加も受けた。「1戦も落とせないプレッシャーが苦しかった」と心中を明かす。そんな苦労もあっただけに、喜びはひとしおだ。


5年前から指導を受けている高木隆弘には「気持ち、技術、全てを教えてもらってます」と心酔する。今回の優勝は何よりの恩返しだ。女王として「来年もこの舞台に戻って優勝争いができるように」と連覇が目標になった。【村上正洋】


ガールズグランプリを制しガッツポーズする高木真備(撮影・鈴木正人)
ガールズグランプリを制しガッツポーズする高木真備(撮影・鈴木正人)

ガールズグランプリを制し賞金ボードを掲げる高木真備(撮影・鈴木正人)
ガールズグランプリを制し賞金ボードを掲げる高木真備(撮影・鈴木正人)

ガールズグランプリを制し副賞のレクサスと写真に納まる高木真備(撮影・鈴木正人)
ガールズグランプリを制し副賞のレクサスと写真に納まる高木真備(撮影・鈴木正人)

◆高木真備(たかぎ・まきび)1994年(平6)8月17日生まれ、東京・町田市出身。文化学園大杉並高卒。競輪学校(現養成所)106期在校2位で14年5月に奈良でデビュー(52(2))。16年松戸ガールズケイリンコレクションで特別レース初V。603戦374勝。通算獲得賞金は1億1731万9100円。161センチ、63キロ。血液型A。


【ガールズGPリプレー】スタートで石井が飛び出し、高木-小林莉-尾方-児玉-坂口-小林優で周回が続いた。打鐘で小林優が踏み上げて鐘4角で出切る。急追する石井の追い付きざまに高木が仕掛けてそのまま押し切った。小林莉が続き、追い上げ迫った児玉が3着。


ガールズグランプリ2021成績
ガールズグランプリ2021成績