青山周平(37=伊勢崎)が今年も地元G1の走り初めを優勝で飾った。1周回3角で先頭に立って押し切り。大会連覇でG1は17度目、通算70度目の優勝となった。2着は早川清太郎が追い上げ、3着は三浦康平が入った。

まさに弾丸スタートだ。10メートル線で7車並んだ大外から内の6車を置き去り。一気に0ハン渋沢憲司の後位につけると1周回3角でかわして、みるみる後続を引き離した。序盤は渋沢と三浦が2番手争い、終盤は三浦と早川の2着争いを尻目に独走で、上がり3秒341の好タイムで快勝。山陽G1スピード王決定戦、川口SGスーパースター王座決定戦、そして今回と、グレードレース3連続Vを難なく決めた。

「4日目からはエンジン点検して、ピストンを交換しました。ピストンを換えたこと一番効いたと思います。セッティングはとりあえずそのまま行ったので…。タイヤはなかったので、スーパースター王座戦のタイヤで行きました。一番いいのかなって。タイヤも良かったと思いますよ。エンジンは今節の中では一番良かった。整備で良くなった感じです」。エンジンもタイヤでの上積みもあって、シルクカップ連覇となった。

「スタートは朝練習でも切れたり切れなかったり、バラバラでした。それでレース前にクラッチを点検しました。スタートはびっくりしました。すごく切れて、1周3角を先頭で帰ってきて展開が良かった。予想していなかった」。そう振り返る絶好の展開を自ら作り出して、しっかり初笑いを決めた。

「これ以上ない滑り出しですね」と青山。休む間もなく、11日前検で12日初日の川口普通開催が控えている。2022年もNO・1の走りを各地で見せつける。