日刊スポーツ新聞社制定「第35回競輪年間三賞」の受賞者が決定した。敢闘賞は松浦悠士(31=広島)、技能賞は郡司浩平(31=神奈川)がそれぞれ初受賞した。

技能、技能と来て、敢闘賞を受賞した松浦悠士は「3年連続で選んでいただき光栄です」と喜んだ。年頭に立てた「日本選手権(ダービー)優勝」も有言実行し「年間を通してという部分ではダービー制覇という目標は達成できたし、(S班で全プロ記念競輪を含む)グレードレース限定の中で10回も優勝できた。ただ、9、10月、そして今でも悔しいグランプリでは活躍できなかった。それを除けばいい1年でした」と21年を総括した。

今年初戦の和歌山G3は優勝を逃したが、27日初日の高松G3は昨年も制した相性のいいシリーズだ。同じS班の古性優作、宿口陽一、佐藤慎太郎らを相手に今年初Vを狙う。

今年の目標は「賞金王になる」と掲げた。来年の日刊三賞をにらんで「今度こそMVP(殊勲賞)に選んでいただけるよう頑張ります」。目標達成なら、殊勲賞も自然とついてくるはずだ。

◆松浦悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日、広島市生まれ。市立広島工卒。競輪学校(現養成所)98期生として10年7月熊本でデビュー(1<3>(2))。19年小倉競輪祭でG1初制覇。20年名古屋オールスター、21年京王閣日本選手権とG13冠。通算1015戦291勝。通算獲得賞金は6億279万511円。168センチ、73キロ。血液型O。