日刊スポーツ新聞社制定「第34回オートレース年間三賞」の選考委員会が行われ、敢闘賞は黒川京介(23=川口)、技能賞は鈴木圭一郎(27=浜松)、女子特別賞は佐藤摩弥(29=川口)に決定した。

佐藤摩弥が4年連続の女子特別賞を受賞した。

昨年は4月川口のSGオールスターで優出4着。3年連続のSS王座決定戦TR戦出場を決めた。前半は順風満帆に見えたが、夏場以降は極度のスランプに陥った。「21年は優勝できなくて、調子が上がらずに成績を残せなかった。それでも、女子の中では優秀な成績を残せて受賞できてうれしい」と話した。

不振脱出のため、従来のセッティングを煮詰める整備スタイルを変えた。車を乗り替わり、大きなパーツ交換も行った。「これまで通りだとうまくいかないので、新しいことにチャレンジした。自分の範囲を超える整備に挑戦しないといけないと思い知らされた。あらためてオートレースの厳しさを痛感した」。整備に迷い悩む状態が半年以上も続いた。得意のスタート速攻が影を潜めた。「アドバイスを積極的に聞いていこうと感じた。やはりモータースポーツなので、スタートが肝心です」。

長く続いたスランプを脱出した時は、ひと回り成長した姿が見られるはず。そこには速くて強い「サトマヤ」がオーバルコースを駆け抜ける。

◆佐藤摩弥(さとう・まや)1992年(平4)5月16日、埼玉県生まれ。川口所属31期生。全国ランクS級21位。16年のG2川口記念で女子初となるグレードレースの優勝を飾った。20年の若獅子杯争奪戦では2度目のG2制覇。SS王座決定戦にも3度の出場実績がある。通算優勝8度。152センチ、49キロ。血液型B。