長野壮志郎(41=福岡)がG1初優勝を決めた。コンマ09のスタートを決めると、トップ級のパワーで豪快に逃げた。2着に枝尾賢、3着に前田将太が入った。

最近勝率(昨年11月以降)が5・38というA2級でさえ危ない男が、G1初優勝に大村SGクラシックの権利も手にした。

レース内容は完璧だった。3カドの枝尾がいても、「気にならなかった。自分のスタートだけ行こうと思った」と冷静だった。

最初はG1のあっせんさえも戸惑った。「おれ、地区選に呼ばれていると思って…まさか、優勝できるとは思っていませんでした。うれしいけど、実感が湧かない」と驚きを隠せなかった。

クラシックは仲のいい同期・石野貴之らと同じ舞台に立つ。「あいつも来ると思っていなかったでしょうね」といたずらっぽく笑った。水神祭には約15人の福岡支部勢が集まるほどの人気者が、13年ぶりのSGでも奮起する。