ボートレースの歴史が変わった。12Rで優勝戦が行われ、女子レーサーの遠藤エミ(34=滋賀)がイン先制を決めた。女子レーサーとしては史上3人目のSG優出で、初の優勝を飾った。ボートレースが誕生して約70年、ついに業界最高峰のグレードレースで女子選手が頂点に立った。

進入はスタート展示、本番とも3対3の枠なり。遠藤はやや仕掛け遅れたが、1Mまでに伸び返し、ややターンが流れたが、回ってから力強く押して、バックは他艇を振り切った。2着争いは差した上條暢嵩が2着。3着は中島孝平が入った。

勝った遠藤は、ピットに引き揚げると涙声で「スタート、ターンとも失敗したけど、エンジンが連れていってくれた。これからも声援、よろしくお願いします」と話した。

払戻金は2連単(1)-(4)710円、3連単は(1)(4)(5)2920円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

◆遠藤エミ 1988年(昭63)2月19日、滋賀県生まれ。102期生として、08年5月にびわこでデビュー。12年11月の鳴門で初優勝を飾った。G1初優勝は17年の大村クイーンズクライマックス。21年8月に浜名湖レディースチャンピオンで2度目のG1制覇を飾った。通算優勝は36度。SGは今回で28度目の挑戦となる。同期には河合佑樹、山田康二、滝川真由子らがいる。154センチ、45キロ。血液型はA。