進入から集中力を研ぎ澄ました。河村了(38=愛知)が、インコースを守って逃げ、昨年12月の津以来、通算20度目、戸田3度目の優勝を飾った。牧宏次が2着、道中さばいた桐本康臣が3着に入った。

待機行動で勝利の自信を深めた。「インさえ守れれば勝てると思った」。ピット離れ鋭い向後龍一のイン奪取を許さず、スタートはコンマ10のトップ。1Mは、まくりも差しも完封した。「質のいいスタートが行けました。気温にも合わせられましたし、いい内容だったと思います」と充実の走りで締めくくった。

優勝後は峰竜太のようなアロハポーズで喜んだ。「あいつが戻ってくるので、このポーズを。峰、頑張れ」。明日30日初日のからつで復帰する同期へエールを送った。それでも自らは着実な目標を掲げた。「スタートとか質を上げないと上では通用しない。大きな目標は立てずに、1走1走を大事にしたい」。全ての精度を上げ、SG3度目出場を狙える力を蓄える。