単騎で挑んだ真杉匠(23=栃木)が最終2角手前、3番手からまくって優勝した。今年3月の名古屋以来2度目のG3制覇。2着に志智俊夫、3着に松浦悠士が入った。

優勝のキーワードは「単騎」だった。「後ろにラインを背負っていると(責任感を感じて)焦ってしまう。でも、決勝は単騎だったから負けても自分だけのことと思い気楽に走れた」。ラスト1周を強気に踏み込んだシーンを振り返った。

ラスト2周で中団にいた松浦が押さえて、打鐘過ぎ3角から高久保雄介-志智が先行態勢に入った。真杉は動きに乗る形から、休む間もなく全速でスパートして後続を振り切った。

「今回は状態が悪い中でギリギリ勝ち上がれたので、成長はしていると感じたし自信になった。次走(16~18日・玉野G2サマーナイトF)も優勝を目指して頑張る」と笑顔を見せた。【山田敏明】