山田康二(34=佐賀)が道中逆転で、悲願の地元タイトルを手にした。4カド渡辺和将のまくりに抵抗し、磯部誠と深川真二に差されたが、2Mで両者が競り合う隙を差して決着した。

長かった。18年12月の地元ダイヤモンドカップでG1初タイトルを手にしてから丸4年。展示航走は1Mで振り込んだりと、らしくないこともあった。「波に引っかかって…。でも、かえって良かった。優勝する気持ちで来たのでうれしい」と満面の笑みで振り返った。

出場停止などもあり、一時はB2級まで落ちた。その間、遠藤エミのSG制覇、河合佑樹のG1初制覇など、同期の活躍に刺激を受けた。気持ちを切らさず、今年はこれで7度の優勝を決めた。地元周年は師匠・峰竜太も持っていないタイトル。「歴史に名を刻めました。これからも佐賀支部を盛り上げたい」と力強い言葉で締めくくった。【中森亮】