昨年12月に、自身のツイッターで引退報告をした、元・児島ボートのフレッシュルーキー・坂本雅佳さん(27)の続報が舞い込んだ。

引退理由としては、「大学生のころから抱いていた夢」を実現するため。また、選手人生と夢を追う、という二足のわらじは自身にも良くないと考えての決断だった。

「準備を進めていました」と話す坂本さんの夢であり、第2の人生は『会社経営』である。大学では経済学部を専攻しており「(当時の)講師の方々の授業を受けた際に、こういう道もあるんだと思って、会社経営をすることは大学生のころからの(一つの)夢だったんです」。岡山県外で会社を立ち上げる計画をしており、「(軸は)自動車販売です」と業種も決まっているという。

新しい挑戦について「正直言うと不安ですが、その不安のために自分自身への正直な気持ちには、うそだけはつきたくないんです。『ワクワクする道を選択する』という、選手を目指す時に決めた言葉があって、(その言葉通り)決断しました」と決意表明。「もうボートレーサーに戻れることもないし、『選んだ道を成功させる』ってことしか考えていません!」と“一般人B2級デビュー”らしい言葉を発した。

これまで得てきた経験は、起業に役立つという。「ボートは個人競技でしたが、事業を起こす上では、仲間たちもできてくると思うので、(学生の時やっていた)野球のころのチームプレイを思い出して、どんな時でも頼りにされる人間になりたいと思っています」とした。

最後に「根性と気合だけで生きてきたので、プラス頭も使えるように!(笑い)頑張っていきます!」とポジティブな言葉を残す。選手を辞めたことで、表舞台で坂本さんを見ることはなくなる。それでも頑張る彼をこれからも応援してほしい。