河端朋之(38=岡山)がさらに調子を上げた。

予選8Rは後方から打鐘過ぎにダッシュすると、他を大きく引き離して圧勝。クールダウンを済ませると「今は走れる幸せを感じています。ヘルニアが治ったことが何よりです」とリズム上昇を感じ取った。

かつて自転車競技で活躍して18年に世界選(オランダ・アペルドールン)ケイリンで銀メダル獲得するなど、ナショナルチームで実績を残した。21年夏の東京五輪を前に競技を離れ、その後は悩まされていたヘルニアを克服し、昨年5月には青森G3を制した。

今節は直前の福井で準優勝して、それ以上の期待が懸かる。先日、エジプトで行われた自転車競技のネーションズカップではナショナルチームの後輩たちが大活躍。「みんなを応援して見守っている。自分は青森のようなG3優勝や、ダービー(日本選手権)を見据えながら、目の前の1戦1戦に集中していく」。準決10Rは連係実績がある片岡迪之がガード役。再び、武器のダッシュがうなりを上げるはずだ。